
・どうしても仕事が苦痛だ
・毎日がなんだか虚しく感じる
・なかな仕事で認められない
こんな風に、仕事にやりがいや生きがいが見出せずに、毎日悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか?
人は自分が選択した道でしか幸せになれない?

心理学や人生論など多くの書籍の著者である加藤諦三氏の『「自分の働き方」に気づく心理学』から、仕事のやりがいについて、多くの気付きが得られます。
この著書のなかの言葉を引用しながら、「仕事のやりがい」の悩みを考えてみます。
加藤氏によると、仕事で悩む人は「自分で幸せをみつけようとしていない」「自分の本当の幸せがわかっていない」ことに原因があるとしています。
これは、どういうことを意味しているのでしょうか。
生きがい、幸せは生きる姿勢から
仕事や人生に悩みをもっている人は、「本当の自分」と「理想の自分」の乖離(ギャップ)に苦しんでいると言えます。
これは、加藤氏の言葉を借りれば、「自分は本当はモグラなのに、鳥を見て空を飛びたいと言っている」状況といえます。
本当は、地面を掘ることが得意であるのに、鳥のようになりたいと言っている。こんな考えが苦しみを生み出しています。
これは、自分が本当はどういう人間か?何をすることが自分には向いていそうか?何をしているときに喜びを感じるのか?という「自分を知る」ことを怠ってきたために起こるものです。
まず、自分をよく知ることで、自分の生きる姿勢、人生に立ち向かう自信が身につくのです。自分を知ることは、自発的な成長の力を解放する方法なのです。
自分が「やりたい」ことが人生の土台を築く
憂鬱やいらだちの原因には、「自分がしたいことをしていない」という不満があります。
子供のころから親や周囲の人の期待に応え続けるような人生を送ってしまった場合、大人になっても「自分の好きなもの、やりたいこと」がわからないということも少なくありません。
加藤氏によると、「生きがいは必至になって生きて、あとに残るもの」と言っています。
自分のやりたいことに気付くことができれば、困難や苦労にも立ち向かうことができるでしょう。そうした困難や苦労に立ち向かい、必至に生き抜いたときに、ふと気づくもの。これが「生きがい」になるのです。
人は、自分がしたいことをすることで、人生を築いていくのです。
楽しみを探し、日常の「気持ちいい」を積み重ねる

最初に、仕事のやりがいは、人の生きる姿勢が決めると書きました。そしてその姿勢は、自分を知ることから始まります。
今、仕事で行き詰まりや虚しさを感じているとき、どうしてらよいのでしょうか?
ピーターパン症候群の若者は、身の回りのこと(部屋の掃除や料理)を疎かにする傾向があるとのことです。
常に理想の自分を追いかけ、目の前の現実に目を向けない傾向の現れと考えられます。
しかし、本当の幸せは、日常の生活の中に喜びや心地よさを見出すことができる能力があることです。
まずは、自分の楽しみをみつけ、日常の「気持ちよさ」「心地よさ」を積み重ねて」みましょう。
やりたいことに気づく方法

長い時間、自分のやりがいこと、心の声に蓋をしていた場合、なかなか「やりたいこと」がわからなくなっているものです。
そんなときにお勧めの方法を紹介します。
①モーニングページを書く
「モーニングページ」と言われるメモを毎朝書きます。やり方は、毎朝起きたらA4ノート1枚分に、自分の頭に浮かんだものをそのまま書き出すことです。とにかくおもいついたことを1ページ分書くことが大切です。
モーニングページを習慣にすすことで、自分の感情や思考に向き合えます。
詳しい方法はジュリア・キャメロン著の「ずっとやりたかったことをやりなさい」を一読することをおススメします。
②どんなちいさなことでも、「やりたい」ことを毎週1つはやってみる
これも、上述の「ずっとやりたかった~」に紹介されている方法です。
「おいしいものを食べに行く」や「今はやりの服を1着買う」などささいなことでOKです。
とにかく、やりたいなと思ったことを実行していきます。
やりたいことが広がり、新しい自分を見つけられるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
確かにどうしても、やりがいの持てない仕事があるのは事実です。
それでも、自分を知ること、好きなことを知ることで、人生に立ち向かう自信ができます。
仕事に関する悩みでは、アドラー心理学の考え方も非常に役立ちます。アドラーは「共同体への貢献」が幸せにつながると考えていました。「自分がやりたいこと」と「共同体(会社や仲間)への貢献」が重なる部分を見つけていくこともポイントではないでしょうか。
この記事をやりがいのある仕事人生の参考にしていただければ、幸いです。
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