ストレスフルなビジネスパーソンのための腸内フローラ講座

最近よく耳にするようになった「腸内フローラ」。

 

いわゆる腸内細菌の分布のことですが、この腸内細菌の作用について、最近になって多くの新しいことが分かり、一気に注目されるようになりました。

 

腸内環境のケアは、ストレスフルなビジネスパーソンにとって、これから欠かすことのできない習慣になるかもしれません。

 

今回は、ビジネスパーソンの腸内フローラケアにお勧めな食品を紹介していきたいと思います。

腸内フローラとは?

わたしたちの腸の中は100兆個以上の細菌が住み着いています。この腸内細菌の生態系のことを「腸内フローラ」といいます。

 

人間の体を構成している細胞の数は60兆個と言われています。私たちの細胞よりも多くの腸内細菌が、体の中に共生しています。

 

近年、腸内細菌の働きがわかるに従い、腸内細菌はわたしたちの体を構成している一つの器官と考えられるようになってきました。。

 

ある腸内細菌の研究者は、「自分の体のDNAは変えることはできない。けれども腸内細菌を入れ替えてこれらのDNAを変えることはできる」

と言っています。もはや、体の一部とみなした発言ですよね。

ストレスフルなビジネスパーソンにこそ腸内フローラのケアを

では、ストレスフルに働くビジネスパーソンにどうして腸内フローラのケアが必要なのでしょうか?それは、「腸脳相関」と呼ばれる、腸と脳の密接な関係に原因しています。

 

(腸脳相関をはじめとした、腸内フローラ全般については、以前の記事で紹介しています。よろしければ、こちらも参照ください性格を変える?!不安を和らげる?!腸内フローラを整える習慣

 

腸内細菌のつくりだす神経伝達物質が、脳に影響をしており、

気分や、精神的な疾患、脳のパフォーマンスにも作用していることがわかってきたのです。

 

腸内細菌のつくる神経伝達物質には「セロトニン」「ドーパミン」などの脳と体の活動に重要なものが知られています。

抗ストレス・抗うつと腸内フローラ

カナダのマクマスター大学の研究チームがマウスを使った実験で、「ビフィドバクテリウム・ロンガム」という菌にうつ症状を改善する効果がることを報告しています。この菌は、同じくマウスの実験において、性格の違いを作り出す原因とされた菌です。

 

現在、この菌を使って、うつ症状の患者さんを対象とした臨床試験が進められるところです。近い将来、うつの治療として、腸内フローラの改善が当たり前になる日が来るかもしれません。

 

ストレスを緩和し腸内フローラを整えるポリフェノール

腸内に住み着く腸内細菌たちは、私たちの食べたものから栄養をとり(奪い?)生きています。

 

乳酸菌などの腸内に働きかける菌を含む食品を「プロバイオティクス」と言いますが、一方で、腸内細菌の栄養となり、腸内フローラを

整えるとされる食品は「プレバイオティクス」と呼ばれます。

 

ストレスケアに有用であり、かつプレバイオティクスとしても優秀なものとして、カカオポリフェノールが注目されています。

カカオポリフェノールとは、チョコレートに使われている「カカオ」に含まれるポリフェノールのことを言います。

 

某製菓メーカーの研究によると、カカオポリフェノールには、精神的なストレスを緩和する作用があるとの研究結果が報告されています。

それだけでなく、ビフィズス菌などの善玉菌を増やすプレバイオティクスとしても有効であることがわかりました。

http://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/oshiete/03/

 

同様に、コーヒーに含まれるポリフェノール類にも、腸内環境を整える効果が見出されています。

コーヒーの場合、カフェインには脳を活性化する作用もあるため、パフォーマンスを上げたい場合に有用でしょう。

ビジネスパーソンの腸内フローラケアにお勧めの食品

これらを踏まえて、いま現在ビジネスパーソンのストレスケアに役立ちそうなものをご紹介いたします。

①ビフィドバクテリウム・ロンガム菌を使ったヨーグルト

バクテリウム・ロンガムを使っている森永乳業のビヒダスヨーグルト

乳酸菌には多くの種類がありますが、今回ご紹介したロンガム菌が使われているものを紹介いたします。

 

森永乳業の「ビヒダスヨーグルト」はロンガム菌を使用したヨーグルトです。整腸作用のあるヨーグルトとして知られていましたが、

それだけでなく、気分のコントロール力を体の中から整えたいときに役立つ食品となるかもしれません。

 

特定保健用食品の認可も取っており、信頼性が高いプロバイオティクスでしょう。

 

②チョコレート

ブレインフードとしても知られるチョコレート

カカオの含有量の比較的高いものを食べるようにした方がよさそうです。

 

チョコレートによっては、砂糖が多く使われています。大量の砂糖は血糖値の急激な変動を起こして、逆に脳を疲れさせてしまう可能性もあります

 

チョコレートは脳を活性化したり整える「ブレインフード」としても知られています。

 

砂糖の量に注意しながらストレスが溜まっているとようなときにちょこっとつまみましょう。

 

③コーヒー

飲みすぎはカフェインの過剰摂取につながるので、注意が必要ですが、1日に2~3杯程度であれば脳のパフォーマンスを上げ、かつコーヒーポリフェノールが腸内環境も整えてくれ、ストレスケアもできそうです。

 

日本にはカフェインの摂取量については、現在特にガイドラインはありません。

参考として、カナダでは健康な大人はコーヒーは270mlのマグカップ3杯程度までが目安とされています

 

最近増えている乳酸菌入りの食品は?

最近では、さまざまな食品に乳酸菌が入ったものが見られます。

今年は、乳酸菌入りのチョコレートなどが話題になりました。

 

注意が必要なのは、乳酸菌にもいろんな種類があるということ。

生きた乳酸菌入りのものや殺菌した乳酸菌入りのもの。菌の種類も多岐にわたります。

 

これらを購入する際は、表示をしっかりと確認し、目的のものを選ぶようにしたいものです。

(賢く選ぶための食品表示についての記事も近々書く予定です)

 

いかがでしたでしょうか?

食べた乳酸菌は腸にするかどうかなど、今回ご紹介したロンガム菌はヒトから単離されたもので、腸内に長く住み着く可能性の高い菌といえますので、

定期的に食事に取り入れることで、腸内環境を改善していける可能性がありそうです。

 

一方で乳酸菌は、定着する必要はなく、食べたことで、一時的にでも腸内フローラの一員となり、腸内環境に作用することが

大切だとの見解もあります。

 

乳酸菌などのプロバイオティクスと腸内細菌の栄養源となるプロバイオティクスを上手に食生活に取り入れながら、

ストレスに負けない体をつくっていきましょう!

関連記事


ストレスケアやパフォーマンス改善について、もっと科学的に、実践的に学んでみませんか?

 

食と栄養とサプリメントなどの最新の研究情報を紹介するセミナーや読書会を開催しています。

 

そのほか、みなさまの声でつくるオリジナルでストレスケア食品やサプリメントも開発しています。

 

詳細はトップページのイベント情報をごらんください!