めんどくさい部下の対処法(その1:プライドが高く動かない部下)

こんにちは。キャリアコンサルタントのかなやまんです。

 

「動かざること山のごとし」

 

みなさんの周りにこんな部下いたしませんか。

 

指示した仕事をやらない。すぐに仕事を忘れる。報連相しない。けれどプライドは高い。。。。

 

上司の立場からすと、ちょっと扱いがめんどくさいですよね。

 

こういった特徴の部下は1990年代生まれくらいのミレミアム世代に多くみられるように思います。こういったプライドは高いけど、仕事ができないこまった部下への対処法を解説したいと思います。

 

 

高いプライドは幼児的全能感が原因かも

ミレミアム世代は、時代背景もあり「オンリーワン」であることがよしとされた価値観を持っています。

 

教育の過程の中で、競争にさらされる機会が減っている世代ともいえそうです。

 

人は子供のころ、「なんでもできて、何にでもなれる」という感覚を持つ時期があります。

これを「幼児的全能感」と言います。

 

成長するに従い、他者との関係や競争を通じて自分にできることの限界や自分の能力について気づいていくわけです。

 

ですが、他者とのかかわりが少なく、個の価値観が大切にされた時代を生きているミレミアム世代はこの「幼児的全能感」を多く残したまま社会人になっているようにも思います。

 

彼らは、自分を「他者より優れている」と思う傾向が強くなります。

 

 

高いプライドが学習を邪魔する

彼らはプライドが高いのですが、社会人として働き始めたときは当然仕事のイロハはわかりません。

 

ですが「自分たちが心地よく生きていく」ことが価値観の世代ですから、会社の価値観にあわせようとしません。

 

「その仕事、私がやる必要ありますか?」と平気で言ってのけます。やりません。

 

プライドも高いので、ちょっとも自分が優れているとみると、言うことをききません。

 

このプライドの高さと心地よさを優先する価値観のため、「自分にとって意味のあると思えること」しかやらない社会人が出来上がります。

 

一生懸命に仕事を覚え、会社に慣れようと努力している同期に比べて学習機会はどんどん開いていきます。その結果、経験の少ない彼らは、成功体験もあまり得られず、主体性も身につかなくなっていきます。

 

こうして、「動かない若手社員」ができあがります。

 

 

上司は気にかけ過ぎず、でも根気強く

そんな彼らに上司として次の2つを意識して関わるのがよいのではないでしょうか。

 

1)小さな仕事でいいのでアウトプットを出させ成功体験を積ませる

2)承認欲求を満たすようにほめる(褒められる機会をつくる)

 

プライドの高い彼らです、そのプライドを傷つけないようにしないといけません。ちょっとめんどくさいですがことあるごとに褒めたり、すぐに結果のでる仕事を与えてみましょう。例えば、チームで企画をする際、プレゼンの発表をさえたりして注目される役割を与えておきましょう。

 

こうして承認欲求を満たしてあげるようにしながら、上司は信頼関係をつくりましょう。

信頼関係ができたところで彼らの苦手なちょっと根気のいる仕事を与えていきましょう。

 

上司もプライドの高い部下をあまりに気にかけ過ぎても疲れます。

 

ですので、あまり気負い過ぎずに、でも根気強く彼らと関わっていってはいかがでしょうか。

 

 

 


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